クリスマスの由来

クリスマスはキリストが生まれた日ではない

クリスマスって、イエス・キリストの誕生日だからお祝いしていると思っている人が多数いるかと思います。
しかし、キリストの誕生日ではなという説が有力です。

キリストの誕生日がいつなのかは、実はわかっていません。
聖書などにもはっきりと記されていないからです。
誕生日がいつなのかは諸説ありますが、クリスマス=イエス・キリストの誕生日というわけではないようです。

冬至の日

昔は、夜が明けない事は死を連想するというように考えられていました。
冬至は、一年で夜が一番長い日です。
冬至の日を境に日が長くなることから、復活するという意味に転じて、冬至の日に収穫を祝うお祭りがおこなわれていました。

また、紀元前に栄えた古代宗教の神の誕生日だったともいわれています。
ローマ帝国から弾圧をうけていたキリスト教は、布教活動の為に、古代宗教の神の誕生日をキリストの誕生日として定めて広まったとも考えられています。

クリスマスの語源

クリスマスの語源はラテン語です。
「クリストゥス・ミサ」の略でクリスマスになったといわれています。
Christはキリストを意味し、masは礼拝という意味です。

Xmasという字のクリスマスは、Xristos(クリストス)の頭文字にmas(礼拝)をつけた表現です。
クリストスは、「油を注がれた者」という意味で、「救世主」や「キリスト」の事を意味します。
表記の仕方ですが、X’masとアポロストフィをいれるのは間違いで、XmasかX-masの表記が正しいようです。

日本でのクリスマス

日本で初めてクリスマスのお祝いをしたのは、山口県山口市です。
カトリック教会(イエズス会)の宣教師が、日本人の信仰者を招いて降臨祭のミサを行ったのが最初です。

その後江戸幕府によって、キリスト教は禁止されて、200年以上の間大々的に祝う事はされていませんでした。
明治6年のキリシタン放還令により、キリスト教の祝辞であるクリスマスが法的にも解禁されました。
翌明治7年には、日本人の手によるクリスマスパーティーが開かれ、サンタクロースが初登場しました。

昭和時代に入ると、クリスマスが年中行事に数えらるほど浸透し、レストランなどでクリスマスメニューが用意され始めました。
1980年代後半からは、クリスマスを題材にしたドラマなどがヒットし、クリスマスイルミネーションや、クリスマスディナーなども盛り上がりをみせました。

日本のクリスマスは、本来行われるミサなどに参加する家庭は少なく、クリスマスツリーを飾ったり、チキンや、クリスマスケーキを食べたりという楽しみ方が一般的です。
子供はプレゼントがもらえる日という認識をしているのかもしれません。

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