アメリカ人がクリスマスに七面鳥を食べる理由

七面鳥はアメリカのクリスマスの定番料理

クリスマスといえば、七面鳥が定番料理として有名です。
ところが、クリスマスを祝う習慣が始まったヨーロッパでは七面鳥はそれほどポピュラーな御馳走というわけではありません。
ヨーロッパでは七面鳥よりもガチョウをクリスマスの御馳走として食べる習慣がありました。

最近になってヨーロッパでも七面鳥がクリスマスに食べられるようになりましたが、これはアメリカの影響を受けたものです。

アメリカではクリスマスに七面鳥を食べる理由

17世紀にヨーロッパからアメリカに渡った人たちは、農業や狩りで思うような収穫を得ることができず、クリスマスにも食べるものがなくて困っていました。
そんな時にアメリカの先住民であるインディアンたちが、七面鳥などを振る舞って助けてくれたのです。

これを非常に感謝した人たちは、翌年の大収穫の際に、インディアンたちが七面鳥を御馳走してくれたことに対する感謝の気持ちを表すために感謝祭を行いました。
感謝祭では、かつて御馳走になった七面鳥も感謝の気持ちの象徴として食卓に出され、それ以来クリスマスには七面鳥を食べる習慣が定着しました。

日本で七面鳥を食べるには

日本でもアメリカの影響を受けクリスマスと言うとなんとなく「七面鳥の御馳走」というイメージが強いのですが、実際には七面鳥を食べる家庭はほとんどありません。
その理由としては、七面鳥が日本ではあまり売られていないことが挙げられます。

売られていたとしても、七面鳥は鶏肉の2倍か3倍の価格が するので、十分な予算がない家庭ではなかなか買いにくいということもあります。
このため日本では、手軽に入手できしかもお値段もリーズナブルな鶏肉料理がクリスマスの食卓に上ることが多くなっています。

また七面鳥は鶏肉よりも大きく、せっかく七面鳥を買っても核家族の多い日本では食べきれないというデメリットもあります。
七面鳥を調理する調理器具がなかったり、調理方法がわからないというのも七面鳥よりも鶏肉が多く食べられる理由です。

どうしても七面鳥クリスマスに食べたいという場合は、最寄りのスーパーでは手に入らない可能性も高いので前もって予約しておく必要があります。
近所の店で七面鳥自体を扱っていない場合には、インターネットで購入するのがおすすめです。

七面鳥は調理済みのローストターキーと生の2種類がありますが、大きさによって値段がかなり違ってきます。
20人前用の大きなローストターキーとなると2万円以上が予算として必要です。
6〜8人用の小型のローストターキーであれば1万円から2万円の予算で買えますので、一度七面鳥クリスマスに食べてみたいと思っている人は早めにショップを物色しておくと良いでしょう。

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