クリスマスリースの意味

クリスマスリースの意味・由来

クリスマスの時期が近づくと、クリスマスツリーとともに街角にちらほら見かけられるようになるのがクリスマスリースです。
クリスマスはキリストの誕生をお祝いする行事ですが、リース(wreath)というのは実はキリストが誕生する前、古代ローマ時代にまで起源をさかのぼることができます。

当時のローマ人にとってリースというのは太陽の象徴であり、特別な意味を持っていました。
お祝い事やお祭りがあるとローマの人はリースを作って冠として身につけており、古代オリンピックでも勝利者には月桂冠の葉で作られたリースが贈られていたことも有名です。
そして時代を経て、リースはキリスト教でも使用されるようになったのです。

クリスマスリースに使われる素材

キリスト教においては、ヒイラギで作られたリースが「キリストが十字架にかけられた時にかぶっていたイバラの冠」を象徴しており、クリスマスに飾られることがしばしばあります。
ヒイラギは常緑樹であり、生命力が強いことから、悪いものから身を守ってくれる魔除けとして大切にされてきた植物です。

ヒイラギには殺菌作用や抗菌作用もあり、しかもヒイラギの赤い実は太陽を象徴するという信仰があります。
クリスマスリースではクリスマスカラーである赤・緑・白が好んで使われているため、ヒイラギの緑の葉と赤い実はリースの素材としては理想的です。

なお、クリスマスカラーの赤は「太陽の炎」「寛大な愛」、緑は「永遠の命」と「生命力」、そして白は「純潔」と「潔白」を表していると言われています。
ですからリースの素材として、ヒイラギ以外にも赤いバラやポインセチア、姫リンゴ、緑のモミの木や松、白いバラやライスフラワーなどが好んで使われています。

クリスマスリースを飾る場所

クリスマスリースは「どこに飾らなければならない」という決まりは特にありませんが、魔除けの意味合いが強いので、玄関に飾る家庭が多いようです。
玄関に限らずリビングに飾っても雰囲気が出ますし、ダイニングテーブルの上に置いてキャンドルと組み合わせがデコレーションをしても素敵です。

クリスマスリースを飾る期間は、11月末からクリスマスまでが目安ですが、ヨーロッパではアドベント(待降節)以降に飾るのが一般的です。
アドベントというのはキリスト降誕を待つ期間のことで、毎年、11月30日に近い日曜日からクリスマスイブにかけての4週間にあたっています。

クリスマスの時期はお花屋さんも混み合いますので、注文しようと考えている人は早めに予約をしておくといいでしょう。
リースは自分で作ることもできますので、花材などの材料をあれこれ買い揃えるのもおすすめです。

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