日本人がクリスマスにチキンを食べる理由

七面鳥の代わりにチキンを食べる人が多い

クリスマスと言うと、日本ではチキン料理がご馳走に出ることが圧倒的に多いものです。
アメリカなどでは七面鳥がクリスマス料理として有名ですが、日本の場合にはチキンが主流です。
なぜチキンにこだわるのかというと、アメリカで食べられている七面鳥が日本では手に入りにくいこと、日本の家庭には七面鳥は大きすぎることが理由として挙げられます。

元々、クリスマスを祝う習慣が始まったヨーロッパでは牛肉や豚肉が食べられていましたが、17世紀のアメリカでは牛肉や豚肉は非常に高価で手に入りにくい状態でした。
ところが当時のアメリカには七面鳥がたくさんいて、しかも鶏肉よりもはるかに大きいので、一羽ローストすれば大家族でも十分に食べられるところが珍重されました。

日本でクリスマスをお祝いする習慣が始まったのは明治時代以降ですが、その頃は七面鳥というのは今よりもさらに珍しい存在でしたから、チキンで代用することが多かったのです。
ですから、クリスマスにローストチキンを食べる習慣は明治時代から始まりました。

ファーストフード店がアピールしたから

クリスマスというとローストチキンよりもフライドチキンのイメージが強いという人もいるかもしれませんが、これはファーストフード店のケンタッキーフライドチキンの宣伝によるところが大きいのです。
ケンタッキーフライドチキンが日本に上陸したのは1970年のことで、骨付きのチキンを手で食べると言う習慣がなかった当時の日本ではケンタッキーフライドチキンのスタートは困難なものでした。

日本に住む外国人が利用することの多かったケンタッキーフライドチキンでは「七面鳥は日本では手に入りにくいからクリスマスはフライドチキン」という顧客も多く、まさにそこに着眼したことがクリスマスにフライドチキンが主流となったきっかけとなりました。
「クリスマスにはケンタッキーのフライドチキン」と大々的にアピールし始めたことによって、クリスマスにフライドチキンを食べる習慣が日本に定着したのです。

フライドチキンはいろいろなところで予約できる

フライドチキンはクリスマスの日が近づいたらできるだけ早く予約しておくのが確実ですが、ケンタッキーフライドチキン以外にもフライドチキンを予約できるお店はたくさんあります。
毎年違うお店のチキンを試してみるのも楽しいでしょう。

例えばモスバーガーでもフライドチキンが販売されており、しかも冷凍保存ができるので、仕事が忙しい人は早めに買っておいて冷凍しておくのも悪くないアイディアです。
また、コンビニの中でも特にフライドチキンが美味しいことで評判のファミリーマートの「ファミチキ」もクリスマスにはうってつけです。
クリスマス限定のフレーバーなども発売されるので、ぜひ予約しておきましょう。

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