アルゼンチンのクリスマスの過ごし方

アルゼンチンのクリスマスはヨーロッパと同様の習慣

アルゼンチンは、南米にありながらヨーロッパからの移民が非常に多い国です。
国民の多くはヨーロッパ人の血を引いていますから、クリスマスもヨーロッパと同様に過ごす家庭がほとんどです。

アルゼンチンでクリスマスツリーが準備されるのは12月8日、「Día de la Virgen(ディア・デ・ラ・ビルヘン)」の日です。
クリスマスツリーと一緒に「pesebre(ペセブレ)」と呼ばれる、馬小屋とキリストの生誕を人形を使って再現したデコレーションも家族みんなで飾り付けをします。
ペセブレというのはちょうど日本のお雛様のようなもので、毎年人形を買い足したり、水車や納屋を購入したりして増やしていく楽しみがあります。

アルゼンチンでのクリスマスの間の過ごし方

アルゼンチンは南半球にありますから、クリスマス中は夏にあたります。
ですから、クリスマスの期間、アルゼンチン人はアイスクリームやアサード(アルゼンチンのバーベキュー)、サンタクロース型のチョコレートなどを食べて過ごします。
「pan dulce(甘いパンードライフルーツの入ったパネトーネ)」もアルゼンチンのクリスマスで好んで食べられる食品のひとつです。

クリスマスイブの食事

12月24日のクリスマスイブはアルゼンチンでは「Noche buena(ノーチェ・ブエナ)」と呼ばれており、家族揃って家で食事をするのが習慣です。
アルゼンチンはお肉が美味しいことで有名な国ですから、クリスマスイブでもメインになるのはもちろん肉料理です。

豚肉や牛肉、子羊、七面鳥などありとあらゆる肉料理が食卓に並びますが、特筆すべきなのは「vitel toné(ヴィテル・トネ)」です。
ヴィテル・トネというのはマグロやアンチョビを使ったソースであえた冷製牛肉のことで、アルゼンチンの行事では欠かせない料理です。

マヨネーズを使ったポテトサラダ「ensalada rusa」もアルゼンチンのクリスマスイブでは好んで食べられます。
デザートにはパネトーネやアイスクリームの他に、「garrapiñada(ガラピニャーダ)」という名前のナッツをキャラメルでコーティングしたお菓子などが供されます。

最後はシャンパンやシードルで乾杯し、バルコニーからお祝いの花火を見るというのが定番のコースです。
アルゼンチンではクリスマスプレゼントは25日のクリスマスの日に贈られる習慣なので、翌朝はみんな楽しみに起きてクリスマスツリーの下をのぞき込みます。
アルゼンチン人はスペインまたはイタリアにルーツを持つ人が多いので、クリスマスイブで食べるものなども共通点がかなり見受けられるのが大きな特徴です。

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