トルコのクリスマスの過ごし方

トルコではクリスマスは祝わない

クリスマスは世界中の様々な国で祝われていますが、本来はキリスト教の行事ですから、キリスト教以外の信者が大半の国ではクリスマスを特に祝わないところもあります。
例えばトルコは住民の多くがイスラム教徒ですから、キリスト教の行事としてのクリスマスを祝うことはありません。

とはいえ、サンタクロースもいればクリスマスツリーを飾ることも珍しくありません。
ちょうど、キリスト教徒がごく少数派にも関わらずクリスマスを盛大にお祝いする日本と同じような感じです。

ちなみに、現在の赤と白の服を着たサンタクロースのイメージというのは、コカコーラの宣伝のために作られたキャラクターが由来になっています。
サンタクロースのイメージ作成を担当したのはアメリカ芸術アカデミー出身のデザイナー、Haddon Sundblomです。

フィンランド人の父とスウェーデン人の母を持つSundblomは1863年に描かれた白黒の聖ニコラウスの像を題材にして白髪に白いひげのおじいさんを描き上げ、赤い上着とポンポンの付いた赤い帽子を着せ、黒いブーツを履かせました。
コカコーラの色である赤・白・黒を効果的に配色したわけです。

サンタクロースのイメージは新聞や雑誌、ビラなどあらゆる媒体に載り、ハリウッドではサンタクロースのキャラクターを使った映画までが作られました。
ちなみにコカコーラの現在のCEOはトルコ人です。

サンタクロースの元になった聖ニコラウスはトルコ人

サンタクロースのデザインの元になった聖ニコラウスは、東ローマ時代にミュラ(現在のトルコのアンタルヤ)で司教を務めていました。
聖ニコラウスは裕福な家庭に生まれましたが、貧しい子どもたちのために自分の財産を売って助けることに尽力します。
聖ニコラウスの命日は12月6日ですので、トルコではこの日に子ども達に贈り物をする習慣があります。

トルコのクリスマスはどんな日?

ヨーロッパでお祝いされるクリスマスの日は、トルコでは特にプレゼントを贈ったりご馳走を食べたりする習慣はありません。
街角のショーウィンドウも、新年を祝う言葉とイルミネーションは目につきますが、クリスマスに関しての言及はありません。

ご馳走を食べてお祝いするのは新年で、チキンや七面鳥のピラフ詰め、豪華なお惣菜やドライナッツ、チョコレートなどを食べて家族と過ごすのが一般的です。
とはいってもお正月休みは非常に短く、大晦日は午前中は仕事がありますし、正月2日からは商店やスーパーも通常通り営業します。

お正月の遊びとしては「Tombala!」が有名で、大晦日の夜に家族で集まってTombala!をすることが多いようです。
Tombala!はビンゴゲームのようなもので、ビンゴになったら「トンバラ!」と叫んで勝ちを決める遊びです。

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